野生

秘めた思いを

ゆるやかに

発信させよう

あの光に向かって

 

眩しくても

しっかり目を開けて

心の扉を開こう

あの光に向かって

 

風が吹いたら

その歌を聴こう

その調べは

どんな肌触りがするか

どんな香りがするのか

 

味わって

味わって

感覚を開くのだ

そしてわたしたちが

この大地で何ができるのか

確かめる

確かめる

 

その時にもしかしたら

何か得体のしれない

感覚が

生まれるかもしれない

動物が察知するような

野生

甘くて優しくて

繊細な日本人の

たおやかな野生

それを表現するときが

来た

 

2016 1.1